休日



BY 槻也







作業室へ向かう途中、突然後ろから手を引かれた。

驚きはしたもののその相手は安易に予想できる人物であった。
ソコに立っていたのは看守の制服を着ていないデューラだった。
以外にシンプルな濃紺のスーツ。
いつもの物より上質の白の手袋。
「今日、お前は俺の手伝いをしろ。」
底冷えのする意地の悪い声で逆らう事の許されない命令を下された。

今日はたしかデューラは休日だったはず・・・
昨日他の看守が話していたのを思い出す。
嬉しくもなくデューラに気に入られてしまった自分。
自分を連れ出すときは必ず・・・
まだ何もされてないのに胸が苦しくなってくる。まるで自分はパブロフの犬の様だ。
デューラに反応して身体を開く犬。

こんな自分は嫌だった。


その日はデューラの私室へ連れて行かれた。
嫌だ・・・また淫らな自分を思い知らされる。
そう思って下を向いているとデューラが面白そうに話しかけてきた。
「今日は俺は非番でな。しかし、色々とやらねばならない事があるんだ」
「・・・・はい。」
「お前にも手伝ってもらうぞ」
以外にも言葉そのままに雑務の手伝いをさせられた。


「そろそろ、休憩でもするか・・・おい、ガイズ。そこの紅茶を入れろ!」
紅茶なんか入れたこともなく炊事場でオロオロとしていると突然後ろに気配を感じ
振返った。
「なんだ、そんなものの入れ方も知らないのか?」
「スイマセン・・・・俺・・・」
「教えてやる。」
機嫌が良いのか事細かに教えてくれた。
暇なのかな
そんなのんきな事を考えながら紅茶をすするとまた続きをはじめた。


いちおデューラも主任、仕事をするものなのだなと思いながらあと少しの雑務を
早く終わらせてしまおうとしたその時、身体に異変を感じた。

体の心がむずむずとする様な感覚で熱くなってくる。
一番敏感な部分が熱くなる。
「あれ・・・」
なんでこんな・・・紅茶は自分で入れたのだからデューラが薬を入れる暇はなかったはず
でも明らかに体がおかしかった。
「どうした?あと少しだ、終わったら帰っていいんだぞ?」
嫌な笑みを含んだ顔で自分を覗き込んでくる男が心底憎い。
「どうした?」
くすくすと笑い声が耳元にかかる。
そんな些細な事にさえも体が反応して全神経が敏感になる
「ぅあ・・・・なんでも・・・ない・・・です。」
「そうか、なら仕事のつづきをやれ。」
そう言いながらデューラは自分の椅子に座ると何をするでもなくガイズの方を向き
そのままニヤニヤと様子を見始めた。
ただじっと自分を嘗め回すように見つめてくる視線が絡みつくようでどんどんいやらしい
気分になってくる。

・・・快感ガ欲シイ。

でも、言えない。
体の調子がおかしいなんて、感じてるなんて絶対に言えない。
でも限界が近かった。
早くこの部屋からでて自分で自分自身のモノに触れてしまいたかった。
早く、早く終わらせてしまおう。
そう思っていたその時、デューラが後ろに回り自分の腰に触れてきた。
いやらしく粘着質な手の動きで、しかし服の上から脇から腰をゆっくり撫で回す
ビクビクと腰が揺れる。
「・・・ん、んぅ・・・やめ・・・・」
「ん?なんだ?どうかしたのか?」
「それ、辞めて・・・・くだ・・・さ・・・い」
言葉に熱い吐息が混じりひどく自分が淫乱に思える。
まるで誘っているように・・・
「何故だ?疲れているだろうから腰をさすってやってるだけだろうが。
それともなにか?お前はそんな事で感じるのか?」
何も言い返せずにうつむき必死に堪える。
服の上をどんどんと手が動いていく。
「あぁぁ!!」
「なんだ、なんだ!イヤラシイ声を上げやがって!」
胸の突起の上にきたとき首を反らせて思わず声を上げてしまった。
「や、やだ・・・」
電気が走ったような快感に言葉とは裏腹にもっと刺激を欲していた。
必死にデューラの手を逃れようと椅子から立ち上がった。
しかし足腰に力が入らずそのまま床に崩れ落ちた。
「ははははっ!なんだ、そのザマは」
面白そうにデューラが笑い声を上げた。
どんどんと体の疼きが増していく。
今にも気が狂いそうだった。
「どうだ、ガイズ?何か言いたいんじゃないのか?」
デューラが革靴で踏みつけてくる。
つま先をするすると動かすとガイズの一番敏感な部分を踏みつけた。
「やぁ!ああぁ・・・あ・・・・ダメ・・・」
「はははっ!そら、そら!」
「あ、あぁ・・・・」
踵で強く踏みつけたかと思うとふっと力を抜きつま先で撫でるように刺激する
もう、イキそうだった。

このまま・・・このままイカセテ欲しい・・・・
あと数回の刺激で達することが出来ると思った瞬間デューラが足を離した。

なんで!?このままじゃ気が狂ってしまう。

「・・・んぅ・・・・あ・・・はぁはぁ・・・・」
頭を振り乱し抵抗する。


「もっと・・・・・」

「ん?聞こえないな」
「・・・・もっと、して下さい・・・・」
涙目で、決して言うまいと思っていた言葉を口にしてしまう

よろよろと身体を起こすとデューラを見上げた。
人を人とも思っていないイヤラシイ笑みで自分を見下ろす男に嫌悪感の方が強いはず
なのに自分は・・・・
「淫乱が・・・」

悔しくて、悔しくて涙が溢れた。
「脱げ。」
冷ややかに命令が飛ぶ。のろのろとそれに従い服を脱ぎ去る。
脱ぎ終わるや革ベルトで手を一まとめにされ拘束される。
手が痛むと共に背筋を痛みとは違った感覚が這い上がっていくようだった。
ひどく卑猥な格好をした自分。
嫌がりながら言われるがままに快感に流される自分
全てが屈辱的なのに・・・・

快楽が優先される。

きっと何かの薬を使われたのだろうと思う。
でも・・・・

本当にそれだけで自分の身体はこんなにも淫らになるのか・・・?


今まで作業をさせられていた机の上に乗せられ脚を大きく開かされた。
「良い格好だな、なかなかそそるぞ。」
「あ・・・あぁん・・・・」
先ほどのようにゆっくりと体の上をデューラの手が蹂躙し始めた。
違うのは直接肌に触れられていると言う事。

「ああぁ・・・あぅ・・・あ・・・・」
それでも一番刺激を欲しているソノ部分にはまったく触れては来なかった。
「いや、違う・・・・あっあっ・・・・」
「違う?何がだ?」
ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべ開いた脚の内側をなぞる。
それだけでガイズは己自身をヒクヒクとさせた。
「触って・・・・」
「うん?」
「俺のに触って・・・もっと・・・して・・・下さい。」
ぽろぽろと嗚咽交じりに涙を流すがもう止まらなかった。
淫らに腰を振り懇願する。

いやらしい自分。

本能のまま快楽に酔う自分。

今は何よりこの後に与えられるはずの快楽に身を任せたかった。
大嫌いなこの男によって与えられる快楽におぼれ、楽になりたかった。

「はっはっは!淫乱な奴め!」
満足そうにあざけるとぎゅっとガイズのソレを握った。
「はぁぁ・・・」
ガイズが恍惚な表情を浮かべる。
「貴様一人でよくなるつもりか?」
「あっ・・・・スイマ・・・セン・・・・」
デューラの機嫌を必死に取ろうとガイズは自ら秘部に誘った。
「・・・欲しいか?ん?俺より先にイクなよ」
そう言うとデューラは前をくつろげ自分自身をガイズにあてがい一気に貫いた。

本来男を受け入れるはずの無いその部分に鈍い痛みが走る。
「う・・・うぐぅ・・・あっ」
ゆっくりとデューラが腰を動かす。
痛みが徐々に和らいでいく。快楽がじわじわと広がっていく。
「あっ・・・・あぁ・・・」
緩急をつけ腰を打ち付けられガイズは自らも腰を擦り付けていた。
腰を打ち付けつつデューラはガイズのモノも激しく扱いた。
「そうやって俺に従順でいろ。殺さずに楽しませてやる」

部屋中にガイズのあえぎ声が響く。



自分は何処まで堕ちて行くのだろう・・・・




END






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