「運命の人」


BY 槻也









数年前、彼を初めて見た時“とても綺麗な人”だと思った。








その時の感動と憧れは調査団へのものだと信じて疑わなかった。
我ながらガキだったと思う。






今なら分かる。







彼は俺の運命の人。




「だから兵長は運命の人なんですよ!」



目一杯眉間にシワを寄せて自分を睨み上げるリヴァイにエレンは大きな瞳を輝かせて力説する。
自分とリヴァイとの出会いと今の自分たちの関係は“運命”なのだと。

「糞餓鬼が、本物の馬鹿だな。」
「どうしてですか!」
「“運命”なんて言葉に踊らされて自分の境遇に酔っているだけだ。」
「兵長はクールですね・・・」

ベッドに横たわるリヴァイの上に覆い被さる様にエレンが跨がる。

「兵長は・・・」
「・・・?」
「いえ、何でもありません。」

ここぞとばかりに満面の笑みを向けエレンはリヴァイの唇にそっと自分のソレを重ねた。
まだ不慣れなキスにリヴァイは何も言わずただ受け入れる。

何度も何度も啄む様に、到底大人の情欲とはかけ離れた拙いキスを必死に行う年下の男に
何故かリヴァイは愛おしさを感じてしまっていた。

「違う。こうだ・・・」

リヴァイ自らエレンの唇を割って舌を侵入させ導く様に絡める。
初めこそ身動いだエレンもすぐに主導権を握る様に彼の舌を絡め取り吸い付き貪る。
覚え立ての快楽に若い彼が夢中になりリヴァイは慌てて押しのける。

「・・・っ、しつこいんだよ・・・」

肩で荒く息をつく姿がひどく艶っぽくエレンはゴクリと喉を鳴らして唾液を飲み込んだ。

「す・・すいません・・」

興奮冷めやらぬままエレンは服に手を掛け性急に脱がしにかかる。ベルトの金具を外すのにも
手間取り無駄に時間がかかってしまうが、リヴァイはそれをなだめる様にエレンの髪を撫でた。

「・・・俺、格好良くリード出来なくてすいません・・・」
「馬鹿か、そんな事最初から解ってんだよ。」
「でも・・・」
「お前が上手いわけねぇだろ。」
「・・・」

いくら経験が無いとはいえ面と向かって言われると落ち込む。
それでもなだめようとする彼に胸が昂ぶる。

落ち着く様に自分に言い聞かせ、エレンは再びリヴァイの服に手を掛け脱がせた。

明かりの下で彼の肌が露わになる。
小柄な体だが、しっかりと鍛え上げられ引き締まった体に見惚れてしまう。

舌先を尖らせゆっくりとリヴァイの胸の突起に這わせ、口に含んで吸い付く。唾液を絡めて転がし
甘噛みすると彼が小さく震えるのが伝わってきた。

“気持ち・・・良いのかな?”

「・・・っふ・・・ん・・・」
「兵長・・・」

胸を愛撫しながらエレンは片手を下半身に伸ばした。
ズボンの上から股間を擦るとリヴァイはビクッと跳ねて体を強ばらせる。
わざとズボンの上からゆるく撫でるとリヴァイの腰が自らエレンの手の動きを追って焦れた様に揺れ
もっと強い刺激を求めて自然と擦り付けていた。

“もっと、見たい・・・”

リヴァイの僅かな表情の変化や体の震えに、エレンは自分の中の血流が下半身に集中していくのを感じる。

“もっと、乱れて欲しい・・・”

15歳とはいえすでに立派な男の本能が備わっている。

ズボンを脱がし、下着を下ろすと勃起したペニスが先走りを滲ませていた。
むしゃぶりつきたい気持ちを抑え、エレンはリヴァイの足を担ぎ上げると腰を高く上げ彼の顔の上に陰部が
晒される格好にする。

「何しやがる・・・こんな格好・・・・」

卑猥な姿にされ怒鳴ろうとするリヴァイに、腰をしっかりと掴んだエレンはアナルに舌を這わせ、同時にペニスを
扱いた。

「ひあっ・・あぁ・・・」

クチュクチュと湿った音が部屋に響く。

「やめ・・・汚ねぇ・・・」

体を捩って逃れようとするがビクビクと快楽に体が反応し抵抗にならない。

「兵長は何処も綺麗ですよ。」
「馬鹿言うな・・・」
「俺の舌に反応してキュウキュウ吸い付いてますよ?」
「・・・うる・・せぇ・・・」

たっぷりと唾液で濡らされたアナルがヒクつき誘っている様だった。
同時に扱かれたペニスからも先走りが溢れてリヴァイの胸や腹に滴り汚す。いつもなら汚されたことに怒り
殴られてもおかしくないが、今はソレさえも淫靡な興奮を煽るモノでしかなかった。

「エレ・・ン・・・もう・・それ・・・」

唾液で濡れたアナルにエレンが指をゆっくりと侵入させる。

「あっ・・・あぁ・・・・」

男性経験どころか女性経験すらないが、リヴァイの反応に自然と指を動かしていた。
根元まで埋めた指で内壁を探る様に蠢かせ、反応のイイ場所を重点的に擦る。

体を震わせ微かに喘ぐリヴァイの姿がひどく欲情的で必死に彼のアナルを愛撫していた。
指を増やして入り口を解し、腹側の内壁を抉ると背をしならせ喘ぐ。
ペニスを扱く手は先走りで濡れ、緩急をつけ上下する度に内壁がうねった。

「ココが良いんですね。」
「や・・・あぁ・・・あぁ・・・」

前後を愛撫する手の動きに嬌声が漏れ、リヴァイは必死に頭を振り快楽に飲み込まれまいと抗っている。

“もう・・・挿れたい・・・”

「兵長・・・良いですか?」
「・・・止まらねぇんだろ・・・」

リヴァイの言葉にエレンは苦笑いし、それでも受け入れてくれる彼が愛おしくて自制など効かなかった。
エレンはチャックを下ろし窮屈そうに下着に収まっていた自分のモノを出す。

「兵長・・・兵長・・・」

血管が浮き反り返ったエレンのペニスは凶器そのもので、リヴァイは無意識に身動いだ。
息を荒げるエレンにリヴァイはゆっくり起き上がると彼を突き飛ばし上に跨がる。

「お前に任せていたらケツを壊されそうだ。」

若さ故に本能の赴くまま突っ込んできそうなエレンに、流石にリヴァイも焦り不本意ながらリードする事を
選択したのだった。

自分に跨がりゆっくりペニスを挿入していくリヴァイの姿を下から眺め、エレンはその淫らな艶姿に息を呑む。
苦痛に耐える表情も流れる汗も自分が付けたキスの痕も全てが自分を魅了して止まない。

「・・っう・・・痛ぇ・・・」
「大丈夫ですか?」
「黙ってろ・・・・」

ゆっくりとリヴァイの中をエレンのペニスが進み何とか根元まですべて飲み込む。
呼吸を整え力を抜こうとするリヴァイにエレンは下から腰を突き上げた。

「ひっ・・・あぁぁぁあっ・・・」
「すいません。でも・・・ちゃんとするんで・・・」

リヴァイの太股をしっかりと押さえ、エレンは下から浅く揺すって突き上げた。

「やだ・・・あぁ・・ん・・・・」
「兵長の中・・・うねってる・・・」

カリがリヴァイの内壁の一点を抉る度に甘い嬌声が漏れ、アナルが蠢いてエレンを締め付けた。

“ココが兵長の・・・”

緩急を付け腰を打ちつけるとリヴァイは体を支えられずエレンの胸に倒れ込む。
肩に爪を立てられるが不思議と大した痛みは感じなかった。

「兵長、気持ち良いですか?」
「んっ・・・んぅ・・・聞く・・・な・・」
「兵長・・もう・・・」
「なっ!?・・・・待て・・・」

エレンはリヴァイを強く抱きしめると中で達した。
ドクドクとリヴァイの中で大きく爆ぜて脈打つと共に白濁した精液を最奥に放つ。
二人の腹の間で同時にリヴァイも射精し果てていた。

「・・・・あぁ・・・」

ずるりとエレンのモノが引き抜かれるとリヴァイの太股を白濁した精液が伝い落ちる。















「すいません・・・・」

エレンは温かい湯で絞ったタオルでリヴァイの体を甲斐甲斐しく拭くが、目の前で鬼の形相で睨まれる。
リヴァイの言うことを聞かずに暴走した上、中で出すという殺されてもおかしくない行為に及んでしまったのだ。

しゅんと小さくなるエレンにリヴァイは大きくため息をつく。

「今度は待てを覚えろよ。」
「はい!」

しょうが無いと自分を甘やかすリヴァイにエレンが抱きついてキスをする。

「お前・・・俺の言ってることが解らなかったのか・・・」
「やっぱり・・・兵長は俺の運命の人です。」
「あ?まだ言ってるのか・・・」

リヴァイを抱きしめたままエレンは続ける。

「運命に踊らされ掛けた俺を繋ぎ止めてくれました。」
「別に俺は何もしてねぇぞ。」

訝しむリヴァイに満面の笑みを向ける。


「俺を調査兵団に入れてくれました。」
「それはお前の巨人の力を得る為であり監視する為だ・・・」
「貴方は俺を殺すことが出来る。」
「・・・ミカサじゃ無理だろうな。」

頷いて苦笑する。

「俺を受け入れてくれた。」

珍しくリヴァイが照れて顔を背ける。



「貴方は俺の運命の人です。」





「・・・エレン」
「貴方は俺の全てなんです。」




「俺に頼りすぎだ。」







もう一度キスをすると二人で布団に潜り込んだ。







END









初エレリです!!
兵長の監視下の名のもと地下室で同棲してます(笑)
一応初Hってことで。

兵長が可愛すぎて色々したくなります☆

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送